ひょんな事から、自宅から遠く離れた高松で、自分の母親と違う流派のお茶を習うようになって、足掛け5年が過ぎようとしています。
お茶亊は、美味しいお茶とお菓子だけでなく、美味しいお食事とお酒も揃っています。それらを静謐な空間としつらえの中で堪能しながらの贅沢な社交の場だと思います。
これほど贅沢なことも少ないと思いました。
日本の伝統文化には、こういうものが沢山あるように思います。
世にある全ての活動は、今生だけでは、楽しみきれそうにありません。
好奇心が旺盛であちこち興味が飛びますが、自分の器を考えて出来る範囲で楽しみたいと思っています。
官休庵について
お稽古の場所は、高松にある文化振興財団です。
財団ホームページ
官休庵と高松は切ってもきれないほどのご縁。
武者小路千家のお家元が高松の松平家にお仕えになったご縁から、その後官を辞して京都に戻り官休庵と呼ばれるようになったそうですから。
キッカケになった友人は、家庭の事情から沖縄に行くことになって、一緒に楽しめなくなってしまいました。
全ては、思惑通りにいかないものですね。
幸い何もわからないことを承知で受け入れて下さった会の皆様のおかげで、未だに月に一度継続する事が出来ています。
お運びくらいしか出来なかった私が数十年の時を経て、一から習い始めました。
だから?、時に日本語も通じないのです。
しかも、所作もお道具の扱い方も変わるのです。
単語を知らなければ、真面目に聴いていても通じないのですから、慌てます。
今でも相変わらずそういうことがあります。
聞き返したいけれど、うっかり訊いてもスルーされたりすると辛いものです。
当たり前に分かってる方にとって、いきなり何を訊いてるのか?がピンとこないのでしょう。
当たり前すぎて。
こういうのも、ペーペーにはちょっと辛いとこなんです。
それも、新しい世界への嬉しい驚きかもしれません。メゲずに次に訊けるタイミングを狙います。
年に何度かあるお茶亊を楽しみに、せっせと通います。
母が元気な頃に一緒に楽しめたら良かったと今更ですが思います。
母の遺したお道具も埃を被っているので、少し整理して使ってあげたら喜ぶだろうと思います。
いつのことになるやらですが、、、。