
断食道場にもいろいろあります。
断食道場は、これまでにも何度か体験しました。
はじめての時は、水も塩も制限された厳しいもので、今ほど多くの人が参加する様な感じではありませんでした。
しかも、主催者も初心者の様でしたから数人が具合が悪くなって寝込んでしまいました。90年代のことです。
私も寝込んだ1人です。
お水を飲んで、大根の煮汁と大根を食べるんですが、大根10個なんて食べれたもんじゃありませんでした。
具合が悪くて吐きながら飲んだ水と煮汁だけでもう泣きそうでした。大根が美味しいという人がいましたが、とんでもなく不味かったです。
そんな苦い経験から、次の断食道場に参加するまでかなりの年数が経っていました。

それから、鶴見先生が考案されたファスティングに参加しました。
https://www.tsurumiclinic.com/medical-treatment/fasting-top.html
こちらはもう少し緩い感じです。
時間になると野菜ジュースとかフルーツが食べれるのです。梅干しもあったと思います。
生野菜をベースにした食品を食べていますし、飽きないように興味深い映画を上映してくれたり、温泉宿なのでゆっくり温泉を楽しんだり、ワークをしたりという流れでした。当時お値段も良心的だと思ったのを覚えています。
正直、わらの1回目とどちらが先だったか今ではもう覚えていません。
野口法蔵さんとは?
わらの美味しい明けの食事はおすすめ!

私がよくお料理の勉強会(研修会?)やワークショップで参加していた岡山県の「わら」で野口法蔵さんの断食道場をベースにした断食道場をやってるというのです。
重ね煮とか身体に良い食物を美味しく楽しめる場所なので、わらに行って食べれないなんて、納得出来ない!という想いからしばらくは参加を躊躇っていました。

でも、自分の身体が通常の検査で異常値を弾き出してばかりいたので、どうにかしなくちゃ!という切羽詰まった状況にいたので、恐る恐る申し込みました。
船越さんの「あけの食事もうちは絶対美味しいですから!」という一言に縋って。
いざ、辛かった断食道場体験の記憶を払拭すべくリベンジへ。

さあ、当日が来ました。前日の夜から食事は少なくして、当日は食べないで来てください。
初日夕方集合。それからの時間は座禅を45分くらい一本として3セット。
入浴、就寝。
翌朝は6:30分から座禅して間の時間は朝の散歩や自主映画上映だったり、船越さんのお話会だったり、座禅と組み合わせて飽きない様にしてあります。
最初からお水とお茶と玄米コーヒーとお塩が置いてあって、それは自由に飲んでもいいのです。
私は塩を舐める事で随分と楽だったんです。はじめての道場の時は、そんなものはありませんでした。随分と進化していました。
最終日は、朝6:30分から座禅を3本やって、明けの食事になります。
水をどんぶり一杯飲んで、大根の煮汁をどんぶり一杯飲んで丸くぶつ切りの大根を10個だった様に思います。
飲めない。食べれない。出ない。と三重苦の末にやっとこさ野菜や食パンやヨーグルトにありつけた時は天国の様でした。

出ものも回を重ねるごとにスムーズにそれらしいのが出ました。
でも必ず一度は脱力だったり、頭痛が襲ってきました。
3日目の朝、脱力で動けない!という時、「頑張って一回座ってみて。その後が変わるから。」と言われて、恐る恐る這って参加したら、その後2回はあっという間に終わったのです。驚きました。
あけの食事も最後はパンの後玄米コーヒーに豆乳を入れ糖蜜を入れたカフェラテを作ってくれました。
糖蜜の優しい甘さが身体中に沁み渡る様でした。
わらで2、3度経験して数年が経ち、そろそろまた行きたいと思っていました。
キッカケがあって今回はサトケンさんの断食道場へ

今回のことは、きりちゃんこと桐谷さんのzoom講座がキッカケでした。
桐谷さんも面白い人でITの会社経営をしながら、地球村を立ち上げて二拠点生活者。
無農薬の米作りと味噌醤油と毎年作っています。キリちゃんのお醤油は発酵食品なので火入れせずに頂いて帰ったお醤油の美味しかったこと!(味噌は私も毎年仕込みます。手前味噌は美味しいです。)

以前わらでサトケンさんのワークを受けていましたので知っていました。美味しいおむすびをむすんで下さる方で、今回はキリちゃんの講座の初ゲストさんでした。
はじめはGoto キャンペーンが使えると聞いていたのにGotoの中止と年明けて8日から一都三県が緊急事態宣言になってしまいました。
開催自体も危ぶまれているかと思いましたが開催場所は静岡県伊豆高原というのです。
一都三県じゃない!行けるかも!

自粛の雰囲気が濃厚でしたが、キリちゃんの「直感に従ったら?」という一言に、丁度いろいろ問題勃発で疲れ果てていたのでリセットしたくて参加決行しました。
断食道場は主催者のカラーもあるので全て同じというのはないと思いました。
サトケンさんは以前わらの研修生でもありましたが、今は森みちよさんの道場で学ばれたりして独自のやり方にアレンジされている様でした。
出発当日、この冬1番の冷え込みで震えながら早朝起床。準備して駅へ。
今年は山口県で積雪があっリベンジrryrて、新幹線も遅れていました。はじめは岐阜米原あたりを心配していましたが、そちらは何も問題なく時間通り熱海駅に到着。

ここからJRは伊東までしかなく、その先は伊豆急になるのですが、最近はJRへ乗り入れているので熱海から伊豆高原駅までは伊豆急の踊り子号に乗車。
はじめての伊豆高原は温かく、少し着膨れ気味の私は暑くなっていました。
早めに駅に着いたので、予定のバスを待つ間お土産物売り場や駅周辺を散策しました。
びっくりしたのは魚介類のお土産の豊富な事。しかもかなり大振りな干物や瓶詰めがたんまり。
駅周辺の飲食店も海鮮丼などゴージャスなメニューを挙げたお店が目白押し。
お天気も最高!

しまった!こんなだったら前入りして食べときゃ良かった!と情報収集しなかったことを後悔しました。
私は未だに「くさや」というものを食べた事がないので食べたかったのですが、今回も見送りになりました。
せっかく出かけるなら、主催者にあれこれリサーチすべきだったのです。
今までにこの辺りはMOA美術館に来たくらいで、はじめての場所なのと行けるかどうかすら迷っていたので積極的な行動が出来なかったのが悔やまれました。
リベンジもありかと思っています。

サトケンさんの断食道場では西式の体操をします。

筋肉痛になりそうでしたが、私にはこれが良いなと思いました。
西式健康法の4つの体操を取り入れて、これを三日間の間に4〜5回やりました。
畳一枚のスペースがあればどこでも出来ます。座禅と組み合わせて交互にやりました。
桐谷さんの「ヒーロージャーニーワーク」とインド伝来の「光のワーク」をしてくださった堀田義樹さんのワークも体験出来ました。
2日目の夕方に重ね煮とみかんのジュースを一杯出してくれました。
重ね煮の野菜の甘さと和歌山の良質なみかんのジュースは生き返るようでした。このジュースを飲む前後で自身の身体のエネルギーが変わるのを体験出来ます。(体験される時には乞うご期待!)


2日目は座禅と体操の後、みんなで大室山に登りました。頂上には神社がありますので、まずは年始のご挨拶をしました。
いわなが姫を祀っています。

大室山は富士山のお姉さんで美しいお椀型の山で、リフトで登ると360度のパノラマが見渡せるんです。春には野焼きをするそうです。あまり富士山ばかり褒めるとヤキモチを妬くので、お姉さんも褒めてあげるそうです。
サトケンさんが、この断食を長くやっているけど今日の様に綺麗な眺望は観た事がないというくらいクリアな青空に冬の穏やかな日差しが溢れていました。
伊豆大島が向かいに見え、海は穏やかで他の伊豆諸島もくっきり見えました。

本当に素晴らしい景観でした。

3日目やっと全てのメニューが終わり、明けの食事です。
どんぶり一杯の水とどんぶり一杯の大根汁を飲んだら、次にぶつ切りの煮大根を頂きます。

もちろん煮汁はどんぶりにいっぱい入っています。大根と煮汁入りのどんぶり4杯食べました。
もうチャプチャプです。でも、サトケンさんのは10個もぶつ切り大根食べなくてもよかったので、助かりました。

それでも梅干しと味噌があるので私は食べれたのだと思います。
大根汁三杯目から生野菜も味噌をつけて食べれます。

そのうちお腹がグルグルいい出して、みんなトイレに通います。
戻ってまた続きを食べているとグルグル。
ダーっと駆け出します。
生野菜も全部食べたら今度はジュースとフルーツと糖蜜も入ったヨーグルト。
その後はらっけん酵母のレーズン食パンを一切れ。最後に豆乳チャイで終わりです。「パンのおかわりは出来ますか?」と訊いたら、「断食道場ですから。」って。
サトケンさんの明けの食事もとても美味しく大満足!
今回は長ーい1回目と合わせて5回、御不浄に駆込みました。他のみんなも大成功!
その後、みんなで記念撮影して、全てを片付けてから明けの食事用のお土産のパンを貰いました。
ヤマケンさん大絶賛の山ちゃんうどんを買って、地元の八百屋さんが運んで来た野菜や食品などを各自購入して、帰路につきました。
駅にあった初日の目の毒だったお土産を少し買って、断食明けて1週間以上経ってからいただく予定です。
大きな干物が沢山あったのですが、それは諦めました。
悶々と悩んでいるよりも、行きたいと思ったら自分のその想いを良く聴いてやることです。

この写真は去年からのヒーロー、あまびえ
今回はその検証も出来て、良い断食を経験しました。
主催者のサトケンさんにももちろんですが、一緒に過ごして下さったメンバーの方達にも感謝です。
次回100回を迎えるzoom講座の仲間とはじめてリアルに会えたのもサプライズでした。
心からの感謝を込めて。
最後にサトケンさんが唱えた言葉に、「自分の好きな人、自分を好きでいてくれる人、自分が嫌いな人、自分を嫌ってる人も幸せであります様に」とあったのには、はじめは抵抗がありました。
でも、よく考えたらそれがみんなが幸せになる最短の道なんだと気づきました。
今回私が受け入れられないと思った出来事をすんなり受け入れられるか?というと、まだ自信がありません。
私はそれで傷ついたんだなぁと思うと傷が癒えるまでは「嫌なものは無理しなくて良い」と思いました。

人の出会いって本当に宝です。
今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
