独身時代、若者4人がとあるヨットのクルーとして隣り町のヨットクラブに入っていました。
オーナーは少し年配の方達でした。
その後、それぞれ結婚や仕事等で忙しくなり、それぞれ賀状交換くらいで疎遠になっていました。
数年前の40周年記念の祝賀会をきっかけに、そろそろ子育てや仕事にも一段落してきたので、同じ船のクルーだけでも集まろうと今回の計画になりました。
クルーの1人がずっと会に残っていて、今は自身のヨットを持っているので当然そこに集まることに。
当時のマリーナではなく、近くの島に係留してるので島まではモーターボートで行きます。
前日、雨マークの天気予報に延期を考えるオーナーに対して「大丈夫!私たち晴女だから!」とあくまで強気の女性陣。
結局当日の朝になって見ると前線が南下して雨も小降りになり、予定通り決行して、翌日は晴れ間まで出ていました。
おそるべし!女性パワー!
半分呆れながら招待してくれたクルー仲間のオーナーや隣に次々係留してるクラブの年配メンバー達が歓待してくださいました。
30年越えの主婦が揃えばなんでも作ります。
しかも子供の頃から海育ちのおじさんはさっきまで泳いでたカワハギをモリで突いたりタコを釣って来たりと。
係留中の船から仕掛けた籠にはなんと蟹やトラフグまで!黒メバルもいました。
ザックザックではないけれど困まらないくらいにオカズがありました。
流石にトラフグは捌けないので、写真を取ろうとしてたら海に落ちちゃって、命拾いをしてました。
メバルの煮付けも良い味付けで美味しい!
ニシ貝もいました。
カニは小ぶりでした。
タコは初日の夜がタコの炙りのお刺身だったので、塩揉みして湯がいて頂きました。
カワハギはカルパッチョと煮付けに、ニシ貝は焼いて。
焼き鳥つくねのアレンジだったり、ゴルゴンゾーラに小鰯のオイル漬けや牡蠣のオイル缶をバゲットに乗っけたり。
おじさんはビールから始まり、おばさんは自身の果樹園で作った葡萄から作られたワインや長野県で同じ様に作ってる友人のワインに地元西条の大吟醸を持ち込んで、チビリチビリ。
ゆらゆらと揺れる船上でワイワイとそれぞれの空白の時間を埋めるように語り合いながら、気分は全く昔と変わらない。
キャビンの中は狭いなりにとても合理的で、若い頃は出来なかった段取りもスムーズ。
出来上がりに感心されたけれど、昔のレベルがどんなだったの?とふと思ってしまう。
話はそのうちに自宅の無駄な広さと荷物の話から終活の話に続いていきました。
この浜は海に向けてブランコが設置されています。満潮時はブランコから海へドボン!
右はターザンみたいにドボンと出来そうです。
若い頃からのこのメンバーも子育て中は全くご無沙汰してたのに、ん十年ぶりに集まっても全く変わらずとても心地良かったんです。
帰りの車の中で、自分がとてもリラックスしていることに気づきました。とても優しい時間でした。
こういう時間を持てた事に心から感謝しました。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。